航空部とは

スポーツとしてのグライダー

2003年全国大会東大チーム
2003年全国大会東大チーム

東大航空部は、関東大会・全国大会・東京六大学戦・全国七大学戦に出場しています。 これらの大会は「周回コース速度競技」と呼ばれる方法で行われます。 これは出発地から決められた旋回点を経由して、 また出発地に戻ってくるまでのタイムを得点に換算して優劣を競うものです。

パイロットはその日の気候条件や地形、雲の様子などから上昇気流の位置を推測し、 計器や風の音を頼りにグライダーを巧みに操り、上昇気流をとらえます。 競技では強い上昇気流をつかまえ、下降気流を避けて飛ばなければなりません。 高度を獲得することでグライダーは、より遠くまで飛ぶことができるようになり、 そうしてはじめて1周24〜40kmの周回コースを飛行できるのです。 また、いつまでも上昇気流の中にとどまっていては、前に進むことができません。 どこかで決断して旋回点に向かわなければならず、そのタイミングも重要です。 風向や風速、上昇気流・下降気流の強さ、機体の性能、旋回点までのコース取り、他の機体との駆け引きなど、 さまざまな要素を総合的に予測・判断する力が求められます。

大会に出場するためには通常はライセンスが必要となります。 ライセンスを持っていない人はクルーとして選手をサポートしたり大会の運営を手伝ったりします。

このようにグライダーは、遊覧飛行の楽しみだけでなく、高度な知的ゲームの要素も含んでいるのです。